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ソフィ カル 『最後のとき 最初のとき』@原美術館
彼女は泣いていた。
目を拭って溢れ出る涙を拭っていた。
背中越しにもそれがわかる。
 
時折ため息をついたり、息を切らしたり、一定ではないけれど、呼吸しているかのように、同じリズムで繰り返される波音。
日本人なら多分誰もがわかる、寄せては返すあの波音。
目を閉じると、あたかも其処が海であるかのような錯覚さえしてしまう1階の展示室。

彼らの最初のとき。
 
一度も海を見た事のない彼女が海と向かい合って涙している。
その胸に何が込み上げたのだろうか。

落ち着かない男、感動に震える男。
海を背にして振り返り笑顔を見せる少女。
小さく息を吐いて大きく肩を落とす男。
何かを言いたげな男。
表情を変えない女。

最後に見た彼女は身じろぎもせずにずっと海と向かい合っていた。
振り返った女は胸に赤ちゃんを抱いていた。
全身が鳥肌立った。


ソフィ カル 海を見る 原美術館-s-r


1953年にフランスで生まれ育った現代写真家、ソフィ カルの映像、音響、写真、テキストからなる展覧会が品川の原美術館で開催されている。
今回の作品は、2011年、第12回イスタンブール ビエンナーレで話題を呼んだ『最後のとき 最初のとき』

1986年に発表された『盲人の人々』以降、視力を失った人々に目を向けてきた。
2階の展覧会場では彼らが最後に見たものを聞き取り、テキスト化したものと写真が展示されている。
人の記憶は非常に曖昧に思えた。

『最後のとき』のテキストを読んでいて、視力を失うと云う事は、新しい風景を見る事が出来なくなるだけではなく、記憶された風景をも失ってゆく事なのかもしれないと漠然と感じた。
多くの人間は、毎日のシーンを繰り返し見る事で、記憶として残せるのかもしれない。
繰り返されていたものが滞ったら、記憶として残っていた風景の色も徐々に色褪せてしまうのだろう。

ソフィ カルの記録的概念の表現は、他者を知る事に依り、自らの深層に潜むものを見出すことができる。
原美術館のこの空間、わたしを特別な気持ちにさせてくれるから大好きなんだ♪


群馬の別館ハラ ミュージアム アークでは『紡がれた言葉―ソフィ カルとミランダ ジュライ/原美術館コレクション』も公開中。
好きな動きのある写真、ミランダ ジュライの「廊下」も観て見たい・・・





(04 14 2013 わたしも旅立とう)





原美術館 Hara Museum
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html
ソフィ カル 『最後のとき 最初のとき』
2013年3月20日(水)- 6月30日(日)

〒140-0001
東京都品川区北品川4-7-25
03-3445-0651




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今日もお出で下さってありがとうございます♪
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わたしの写真ブログ、、<春つげ人を探して>も宜しくね♪




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